「明日仕事だと思うと眠れない」「仕事のことが頭から離れない」という人も多いのではないでしょうか。

プレッシャーや不安から、仕事を思い出して目が覚めると辛いですよね。
睡眠障害はストレスから来るものも多く、「うつ」の引き金になるので放っておくと危険ですよ。
このページでは、眠れない時の対処法とストレスを感じた時に出る症状をまとめています。
また、不眠に悩む人の最終手段も紹介していますよ。
「明日仕事だと思うと眠れない」「仕事を思い出して目が覚める」と悩んでいる人は参考にしてくださいね。
明日仕事だと思うと眠れない時の対処法

「明日仕事だと思うと眠れない……」そんな時に、無理に寝ようしても逆効果です。

プレッシャーで頭が余計に冴えてしまいます。
すぐ眠りにつくコツは「体をリラックスさせること」と「不安を取り除くこと」ですよ。
ここでは、眠れない時にすぐに試せる対処法を紹介しますね。
明日やるべきことを整理する
まず仕事が気になって眠れない時は、明日やるべきことを整理しましょう。
「明日仕事だと思うと眠れない」のは、上手くいくか分からない不安があるから。

準備不足で寝ることに不安を感じているのかも…。
つまり準備を完璧に終わらせて「明日やるだけ」という状況にできれば、安心して眠ることができますよね。
そのためには、
- 明日やるべきことを箇条書きにする
- 会議で発言することを書き上げる
- 携帯のリマインダー機能を使う
「忘れたらどうしよう」という不安の種をメモに書きだせば、頭の中が整理されてスッキリします。
また会議などでの発言が不安な場合は、何を話すのか台本を作っておけば安心ですよ。

忘れやすい人は携帯アプリで予定を管理しましょう。
ちゃんと準備したことは裏切らないし、多少失敗しても大丈夫。
寝不足で頭が回らないとミスが増えてしまうので、早めに寝て体勢を万全に整えましょう。
体をリラックスさせる
なかなか寝付けない時に「寝なければ……」と焦ってしまうと、余計に緊張して眠れなくなってしまいます。
緊張をほぐすためにも、体をリラックスさせる方法を知っておきましょう。
- お風呂につかる
- ストレッチをする
- ハーブティーを飲む
お風呂につかると「温熱作用」「水圧作用」「浮力作用」から体がリラックスすると言われています。
暖かいお風呂につかると血液の流れが良くなるのが「温熱作用」で、適度な水圧で体がほぐれるのが「水圧作用」です。
また湯舟の中でプカプカ浮くと、筋肉の緊張がほぐれ脳からリラックスすることができるんですよ。

シャワーだけでなく、ぜひ湯船につかってください。
また寝る前のストレッチも、心のリラックスに繋がると言われています。
長時間同じ体勢でいたり、ストレスを感じると筋肉が緊張して固まってしまうんですよね。
その固まった筋肉を伸ばすだけでも、乱れた自律神経を整えることができるんです。
また深呼吸をすることでも、自律神経は整うのでぜひストレッチとセットで実践してみましょう。

意識的にゆっくり呼吸することで体がリラックスします。
最後におすすめしたいのが、寝る前のカモミールティです。
カモミールには睡眠を促進する効果と、不安症状を和らげる効果があると言われています。
ハーブティーが苦手な方は、アロマを焚いてみたり、アロマスプレーを寝具に吹きかけてもリラックス効果を得られることができますよ。
ただキク科アレルギーがある方や、妊婦の方は注意してくださいね。
寝る前に読書する
寝る前の読書も、眠れない人におすすめの対策ですよ。
実は読書をすると副交感神経を優位にして、脳をリラックスさせる作用があると言われているんです。
けれど注意点があって、推理小説やサスペンスなどハラハラするものは避けること。

脳が覚醒してしまって逆効果です。
眠れない人におすすめなのは「難しい本」です。
なぜ難しい本がおすすめかというと、脳内で「βエンドルフィン」という物質が分泌されるから。
このβエンドルフィンという物質は、リラックス効果があると言われています。
「仕事だと思うと眠れない」そんな時に難しい本を読めば、知らない間に寝ていた…なんてことも期待できそうです。
睡眠環境を整える
寝る時の睡眠環境を整えることで、ぐっすりと眠ることができます。
見直したい睡眠環境
- 適度な室温に設定する
- 必要であれば、アイマスク・耳栓を利用する
- 高さがあった枕を使う
- 肌触りの良いパジャマを着る
- 寝る前のスマホを辞める
- リラックス効果のある音楽を流す
体が緊張状態にあると、少しのことでストレスを感じてしまいがち。
特に「高い枕」「低い枕」はそれぞれ首や肩に負担がかかり、睡眠の質も悪くなってしまうんですよね。

家の枕を確認してみてください。
自分に合った枕というのは、首の骨が頭から背中にかけてまっすぐになる高さのもの。
もし今使っている枕が合っていない場合は、家にあるもので応急処置が可能ですよ。
高い枕の応急処置
- 中綿や中材を取り出す
- パッドを敷いて体の位置を高くする
- タオルを枕代わりに使う
低い枕の応急処置
- タオルを追加して高さを出す
- タオルを枕代わりに使う
中綿を抜いたり、タオルを足すことで高さを調節できます。

この機会に枕の高さを合わせてみてくださいね。
またよく言われていることですが、寝る前に携帯を見ると睡眠障害を引き起こす原因になります。
これには人を睡眠に誘う「メラトニン」というホルモンが関係しているのですが、メラトニンは強い光を浴びると分泌量が減ってしまうんですよね。
スマホやパソコンなどを寝る前に見ると、強い光によってメラトニンの分泌量が減り、結果脳が覚醒して眠れなくなってしまいます。
眠れないとついついスマホを触ってしまいますが、離れた場所に携帯置き場を作るなど工夫してくださいね。
仕事のことが頭から離れない・眠れない人の特徴

明日仕事だと思うと眠れない人もいれば、そうでない人もいますよね。

それぞれの違いはなんだろう?
ここでは、仕事のことが頭から離れなくなる人の特徴を紹介します。
真面目で責任感が強い人
まず真面目で責任感が強いと、「仕事のことが頭から離れない」「気になって眠れない」という状況に陥りやすいです。
責任感が強いと自分よりも他人や会社を優先してしまうし、真面目な人は完璧主義も多いですよね。
- 絶対に失敗してはいけない
- 自分がやらなければいけない
- 迷惑をかけてはいけない
上記のように、知らず知らずのうちに自分にプレッシャーをかけてしまっていないでしょうか。

完璧じゃなくても良いんですよ。
「真面目」「責任感が強い」ことは良いことですが、プレッシャーをかけすぎてしまうと自分がしんどくなってしまうだけ。
当てはまる人は「失敗してもいいや」「誰かに頼めばいいや」と軽く考えて、頑張りすぎないようにしましょう。
職場でストレスを感じている人
職場でストレスを感じている人は、睡眠障害を起こしやすいです。
例えば、下記のような場合。
- 上司からパワハラされている
- 同僚からいじめられている
- 職場環境が悪い
- 仕事内容で悩んでいる
社会人になると1日のほとんどを会社で過ごすため、なかなかその状況から抜け出すのは難しいもの。
感じたストレスをその日のうちにリセットできれば良いですが、ため込んでしまう人の方が多いのではないでしょうか。
ストレスを溜めた状態が続くと、自律神経のバランスが乱れて眠れなくなってしまいます。

自律神経と睡眠には深い関係がありますよ。
というのも、働いている昼間は交感神経が活発になり、夜になると副交感神経が優位になるのが普通。
けれどストレスが溜まると、昼間活発になる交感神経が優位な状態がつづき、常に興奮している状態になってしまうんです。
体が興奮している状態が続くと【うつ】を引き起こすの可能性も。
夜に副交感神経が優位な状態を作るためにはストレスを感じないこと、または上手に発散させることが必要です。

まずはストレス原因が何かを知る必要がありますね。
職場でストレスを感じている人は【自分が眠れない原因は何か】をよく考えて、根本的解決の糸口を探しましょう。
仕事を思い出して目が覚める!ストレスが溜まった時に出る症状

前章では、明日仕事だと思うと眠れない人の特徴を紹介しました。

真面目な人やストレスを感じている人は要注意です…
ストレスを感じている人は「眠れない」という症状以外にも、体から危険信号が出ていることが多いです。
続いては、ストレスが溜まった時に体に現れる症状を紹介します。
睡眠障害
「眠れない」「途中で目が覚める」というのは、ストレスが溜まっている証拠。
ストレスで自律神経が乱れると、良い睡眠がとれなくなってしまうんですよね。
また睡眠障害は「眠れない」という症状だけではありません。
- 途中で目が覚めて、二度寝できない
- 朝早く目が覚めてしまう
- 寝た気がしない・睡眠が浅い
- 決まった時間に起きられない
どれも数日続くと日常生活に影響を及ぼしかねないし、辛い症状ですよね。

仕事中にミスが多くなったり、評価に影響しそう。
上記のような不眠症は放っておくと「うつ」を引き起こす原因にもなるため、早めに対策を取ることが大切。
【ストレス原因を知ること】【ストレスの原因を取り除くこと】ために、自分の悩みを整理しましょう。
忘れっぽい
ストレスが溜まると、物忘れが増える人も多いです。
なぜかというと、ストレスで脳が疲れた状態(脳疲労)になり、処理能力が落ちてしまうため。
「仕事のアポイントを忘れてしまう」「忘れ物が多い」など、思い当たることがあるなら脳が疲れているのかもしれません。

脳がオーバーヒート状態なのかも……
前項で紹介した「睡眠障害」が起きている人は、脳が休まる時間がないのでさらに危険ですよ。
人間は眠ることで「脳や体を休ませる」「記憶の固定」もしていると言われています。
ちゃんと睡眠をとれていない人は、常に脳や体がフル稼働している状態なので、いつ限界を迎えてもおかしくない状態のはず。
「睡眠障害がある」「物忘れが多い」という人は、一度しっかりと休養を取ることが大切です。
やる気がでない
ストレスが溜まるとやる気がなく、ぼーっとした状態になることが多くなります。
これには「神経系伝達物質」が関係しているのですが、ストレスには3つのホルモンが関係しているんですよね。
- ノルアドレナリン ⇒ 緊張や不安をもたらし、ストレスにうち勝つため働く
- ドーパミン ⇒ 喜びや意欲をもたらす
- セロトニン ⇒ アドレナリンとドーパミンが暴走しないように調節
私たちは『ノルアドレナリン』『ドーパミン』『セロトニン』3つのホルモンが、バランスよく分泌されることによりメンタルを保っています。

ストレスが溜まるとホルモンのバランスが崩れて危険。
ここで注目したいのが「ノルアドレナリン」というホルモン。
ストレスが溜まって「ノルアドレナリン」が分泌されると、交感神経が優位になり、一時的にやる気が出たり注意力も高まります。
けれど長期的にそれが続くと、ノルアドレナリンが減少して「やる気がなくなる」「無気力」という状態になってしまうんですよね。
もし最近「やる気が出ない」「ぼーっとしてしまう」という人は要注意。

うつになってしまう前に通院したり、しっかりと休養することが大切ですよ。
趣味を楽しめない
今まで興味があったことを楽しめないのも、ストレスが溜まっている証拠。
ストレスが溜まると「ノルアドレナリン」の分泌が減って無気力になるため、前は楽しめたことにも興味がなくなってしまいます。
例えば、
- 前は好きだったスポーツ観戦をしなくなった
- 買い物に行かなくなった
- おしゃれに興味がなくなった

「何かをしたい」など、欲がなくなった人は要注意。
ストレスが溜まると、身だしなみや外見が気にならなくなる人も多いです。
鏡を見た時に「あれ?自分ってこんなんだったっけ?」と感じるなら、ストレスで無頓着になっているのかも。
自分で分からない人は、家族や友人に何か変化がないか聞いてみてもいいかもしれませんね。
体調が悪くなる
ストレスが溜まると、体調不良が起きることも多いです。
「眠れない」「食欲がない」など様々な不調が引き金となり、新たな体調不良を起こしてしまうんですよね。
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢や便秘
- 疲れやすい
- 暑くないのに汗がでる
上記の症状がある人は、体が危険信号を出して教えてくれているのかも。
40代50代にもなると「毎日どこかしら調子が悪い」ということもありますが、『年だから』という理由で放置するのは危険です。

症状を放っておくと悪化してしまいます。
体調不良が続いているという人は、ささいな症状でも一度通院するなど検査を受けましょう。
明日仕事だと思うと眠れない日が続く時の最終手段

「明日仕事だと思うと眠れない」そんな日が続いているなら要注意。

眠れない理由がストレスなら、最悪【うつ】になることもあります。
ここでは、仕事のことが頭から離れない人がとるべき最終手段を紹介します。
有給を使って休む
眠れない日が続いているなら、一度休んで体をリフレッシュさせるべき。
休日の過ごし方は自由ですが、以下がおすすめ。
- 気が済むまで睡眠をとる
- 家族や友人と旅行に行く
- 家で仕事について考えてみる
しっかりと休めていない分、脳と体を休ませても良いし家族や友人と旅行に行って、リフレッシュするのも良いかも。

こういう時にこそ有給を活用しましょう。
また仕事について、じっくり考えるのも有意義な過ごし方です。
- 今の職場のどういう部分がストレスか
- 自分で改善できることはないか
- 転職するならどういう会社がいいか
など、悩んでいることや改善計画を立てれば精神的に安定しそうですよね。
もし「仕事を思い出して目が覚める」「眠れない」など、辛い日々が続いているなら、思い切って仕事を休んでみるのも1つの手です。
休職制度を利用する
有給消化も良いのですが、長期的に休養するなら【休暇制度】を利用するのも一つです。
休職制度とは、雇用関係を維持させた上で業務遂行の義務を免除する制度のこと。

会社に籍を置いたまま、長期休養を取ることができます。
退職しても休養はできますが、その場合一から就職活動をしなくてはいけないし、すぐに仕事が見つかる保証もありませんよね。
その点休職制度を利用すれば、転職活動が必要ないため、安心して休む事ができます。
ただ休職制度は、どの会社もあるわけではないため要注意。

法律で定められていないため、休職制度自体がない会社も多いです。
まずは就業規則を見て休職制度があるかどうか確認の上、上司に確認するようにしてくださいね。
退職して給付金を受け取りながら休養する
長期期間休みたい人は休職制度がおすすめですが、デメリットもあります。
- ストレス原因が会社の場合、根本的解決にならない
- 休んでいる間の給料が出ない
- 復職しづらいと感じる場合がある
ストレスの原因が職場の人間関係や仕事内容の場合、また同じことで悩む可能性があります。
また休職制度を利用している間は給料の支払いがないため、生活費に困るという人も多いのが事実。

それじゃあ結局働かないといけないのでは……?
「働かずに休みたいけど、お金の心配もしたくない」そんな人に知ってほしいのが【傷病手当】です。
傷病手当は申請が通れば、退職した後も最長18カ月間・給料の約6割の金額を受給できるもの。
「自分には関係ない」と考える人が多いのですが、実はメンタルの不調でも申請できるハードルの低い制度なんです。
メンタルの不調というのは、例えば以下のようなもの。
- 会社に行きたくない
- 上司に会いたくない
- 朝起きられない
- 疲れがとれない

働く人ならほとんど当てはまる症状だよね。
つまりストレスで「明日仕事だと思うと眠れない」「途中で目が覚める」と悩む人も、申請できる給付金なんです。
もちろん他にも細かい条件はありますが、そこまでハードルは高くないし、当てはまるなら絶対申請すべき。
退職後合計で300万円以上貰える給付金を、申請しない理由がありませんよね。

失業保険と組み合わせもできるので、受給できる期間も長いですよ。
ただ一つ注意したいのは、傷病手当は退職前にしか申請できないということ。
退職後は申請できないので、仕事を辞める前に手続きを終わらせる必要があります。
必ず仕事を辞める前に条件や申請手順を確認してくださいね。
傷病手当の細かい条件や申請手順については、別記事にまとめています。
気になる人は、こちらも読んでください。
退職予定者必見!国の制度で最大28か月手当てが受けられる方法

明日仕事だと思うと眠れない!不安な日が続くなら根本的な解決を
「明日仕事だと思うと眠れない」「仕事が頭から離れない」そんな日が続くと辛いですよね。

無理に寝ようとすると、余計に頭がさえて眠れなくなります。
不安な要素をメモに書きだしたり、体をリラックスさせて自然に寝付けるような工夫をしてみましょう。
また、眠れない理由がストレスからきているなら、根本的な解決が必要です。
- 有給を取って休む
- 休職制度を利用する
- 退職して給付金を受け取る
利用できる制度は上手に使って、体優先で行動したいですね。
「仕事を思い出して目が覚める」「なかなか寝付けない」と困っている人は、参考にしてください。
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