妊娠がきっかけでパートを辞めるのはよくあることです。
でも「妊娠したので辞めます」と言うのは、少し自分勝手な気がする…そんな不安を感じていませんか?
確かに妊娠したタイミングや人手不足などの職場環境によっては、妊娠して退職することをよく思われない可能性が無いとは言い切れません。
円満退職を目指すには、いっそ妊娠のことは隠した方が良いのかなぁ?
この記事では、パートを辞める言い訳に妊娠を使ってもよいのかどうかについて書いています。
また妊娠報告がしづらい時の対処法についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パートを辞める言い訳に妊娠は使わない方がいい?
妊娠した人がパートを辞める時、妊娠したことを報告した方がいいという意見と、妊娠したことは言わない方がいいという意見があります。
実際はどうなのでしょうか?
パートを辞める言い訳や理由に、妊娠を使うのはOK
基本的にはパートを辞める言い訳や理由に、妊娠を使うことは問題ありません。
「妊娠したのでパートを辞めたいと考えています」と率直に上司に伝えて大丈夫です。
むしろ正直に妊娠したことを伝えることによって、下手に引き留められることを避けることができてわずらわしさが軽減されるはずです。
妊娠報告をする時のコツは「幸せオーラ」を出しすぎないこと。
例え妊娠が理由であっても、会社や上司にとっては後任を探さなければならないなど迷惑をかけることになります。
「妊娠して申し訳ありません!」なんて謝罪する必要はありませんが、「ご迷惑をおかけしますが…」といった気配りの言葉を添えると良い印象を与えることができますよ。
嘘の理由はバレる危険がある
妊娠したことを言いたくなくて、「夫の転勤で」とか「親の介護が必要になったので」といった別の理由で辞めることは可能です。
でもそれが嘘であった場合、何かのタイミングで嘘がバレる危険があります。
転勤で引っ越したはずなのに生活圏内で元同僚とバッタリ会ってしまったとか、介護で退職したはずがピンピンしている親と一緒に歩いているところを見られたりすると、やっぱり気まずいですよね。
また大きなお腹の姿を見られて、「本当は妊娠が理由で辞めたんだ」とバレることもあるかもしれません。
その場合はなぜ妊娠した事実を隠していたのかと、余計な詮索を生んでしまいます。
職場の人に妊娠を知られたくなくて嘘をついたのに、後でバレたら面倒くさいことになりそう。
バレる危険があるなら嘘はつかずに、正直に妊娠したことを伝えた方が良いかもしれません。
妊娠を退職理由にしづらい場合
妊娠が理由でパートを辞めたいなら正直に妊娠したことを話して大丈夫と書きましたが、どうしても妊娠したことが言いづらい場合もありますよね。
妊娠を退職理由にしづらい場合には、例えばこんなことがあります。
- 会社が妊娠を嫌う風潮がある
- 同僚に不妊治療中の人がいる
- 年齢的に恥ずかしいと感じる
- 妊娠初期なので人に話したくない
- パート就職したばかり
一つずつ解説していきますね。
会社が妊娠を嫌う風潮がある
もし過去に妊娠を理由に退職した人がいない、もしくは少ない場合、会社自体が妊娠を嫌う風潮がある事があります。
産休・育休はもちろん、復職後の時短勤務や急な休みや早退なんて対応できませんorしたくありません!という会社も中にはあるのも事実です。
会社自体に問題はなくても、上司が妊娠を嫌っている場合もあります。
辞めた人の後任採用や引き継ぎなどを面倒と思っているかもしれませんし、繁忙期や人手が足りない職場だった場合は妊娠した人に「計画性がない」「自分勝手」などと批判の目を向ける可能性もあります。
けれどこうした上司の態度は、マタニティハラスメントにあたるかもしれません。
男女雇用機会均等法や育児・介護休業法で事業主に「ハラスメントを防止する措置」をすることが義務付けられてはいますが、そもそも妊娠で辞めることをよしとしない会社がマタニティハラスメントが起きないように配慮するとは考えづらいですよね。
会社や上司が妊娠を嫌う風潮がある場合は、パートを辞める言い訳に妊娠は使わない方がいいかもしれません。
同僚に不妊治療中の人がいる
仲の良かった同僚なだけに、もしその同僚が不妊治療中だとしたら妊娠したことを言いづらいということもありますよね。
もしパートを辞めたら二度と会わないような同僚であれば、妊娠したことを黙って辞めるのもありでしょう。
ただしパートを辞めてからもプライベートで会うような間柄であれば、下手に隠すのはかえって悪印象です。
後でバレた方が気まずすぎますよね…
あなたの妊娠を知ってどう受け止めるかは相手次第ではありますが、もし伝える場合は「幸せオーラ」は控えめにするのがコツですよ。
年齢的に恥ずかしいと感じる
最近では30代後半から40代にかけての高齢出産は珍しくありませんが、「いまさら…」と感じて恥ずかしく思う人もいるようです。
晩婚で出産が遅くなるのは仕方がないですが、すでに出産していて大きい子供がいる上の思いがけない妊娠だったりしたら、とまどうのも無理はないのかもしれません。
また普段から旦那と不仲だと愚痴ったりしてたのに、まさかの妊娠…となると、やっぱりちょっと言いづらいですよね。
本当は妊娠したってことが、おめでたいニュースでしかないんですけどね…。
「この年齢で妊娠だなんて、周りになんて思われるか」と恥ずかしくて会社に妊娠報告ができない、そんな時はパートを辞める理由として妊娠したことを無理に言う必要はないでしょう。
妊娠初期なので人に話したくない
過去に妊娠初期で流産したことがある人は、安定期に入るまでは周りに黙っていたいと考えてしまいますよね。
せっかく周りに祝福してもらえたのにダメだった…というのは、伝える方も伝えられる方も辛いことです。
なのでもう大丈夫!ってなるまで妊娠したことを内緒にしていたいなら、パートを辞める時も妊娠したことはあえて言わなくてもいいでしょう。
ただしパートを辞めるまで期間がある場合は、途中で体調が悪くなったり、妊婦にとって負担の多い業務を任されても断りづらいという状況が起こりえます。
妊娠を伝えていれば、それを理由に断りやすいのも事実です。
パートをすぐに辞めることができない場合は、不安定な妊娠初期だからこそせめて上司にだけは妊娠報告することをおすすめします。
パートで働き始めたばかり
パートを始めてすぐ妊娠が発覚したという場合も、退職理由として妊娠したとは言いづらいですよね。
ようやく仕事を覚えたところで辞めるなんて、せっかく教えてくれた先輩や同僚にも申し訳なく思ってしまいます。
できることなら妊娠を伝えてもう少し働ければいいですが、つわりなどでそれが難しそうな場合は、妊娠は伝えず退職するのも一つの手段です。
辞めざるを得ない別の言い訳を用意した方が、円満に退職できるかもしれません。
本当の理由を伝えても悪く言われることはないはずですが、どうしても言いにくい場合は別の理由を伝えてもいいと思いますよ。
妊娠したから辞めると言えない時の考え方
妊娠を退職理由にしづらいケースをいくつかご紹介しましたが、いくら言いづらくてもパートを辞めるなら早めに伝えなければなりません。
でも職場に妊娠を伝えて、どんな反応が返ってくるか不安…
そんな妊娠を理由にした退職の言いづらさを、軽減する考え方についてご説明しますね!
既婚者を採用する時は「妊娠による退職」も想定している
これは私自身の体験談なんですが、パートの採用面接を受けた時、妊娠の可能性の有無について確認されました。
「◯◯さん(私のことです)は妊娠の可能性はありますか?」って。
面接の一番最後にききづらそうにきかれました(笑)
当時私は子供が欲しいと思っていたので正直に「子供は欲しいと思っています」と伝えましたが、後日無事採用されたという経緯があります。
会社としては採用してすぐ妊娠して辞めてしまいそうな人は避けたいという気持ちはあるはずですが、既婚者である以上いつ妊娠してもおかしくはありません。
主婦をパート採用している会社は「妊娠による退職」を想定しているので、そこまで心配する必要はありません。
妊娠でパートを辞めることに、必要以上に引け目を感じることはありませんよ。
妊娠初期だからこそ早めの報告が必要
妊娠初期で不安定だからまだ周りに言いたくない、という気持ちもわかります。
でも妊娠初期はむしろ体調不良になりやすく、周囲に対しても慎重な配慮をお願いしたいくらいです。
体に負担のかかるような業務から外してもらったり、シフトを減らすといった対応が必要になることもあるので、直属の上司にはなるべく早めに報告することをおすすめします。
こちらの記事ではパートの妊娠報告で好感を持たれる言い方や、いつ誰に伝えるのがベストかについて書いています。
妊娠初期だけど職場に妊娠報告しようと思い立ったらぜひ参考にしてみてください♪
パートの妊娠報告で好感を持たれる言い方は?いつ誰に伝えるのがベスト?
パートを始めたばかりの妊娠はお詫びの言葉を添える
パートに就職して間もないのに妊娠した!というのは、職場になかなか言いづらいですよね。
そんな時は妊娠報告の冒頭に、お詫びの言葉を添えると良いですよ。
例えばこんな感じです。
「やっと慣れて、これからって時に申し訳ないのですが…」
職場に迷惑をかけてしまうのは本当のことなので、そのことを謝罪する言葉から始めるのは自然なことです。
おめでたい事ですし必要以上に謝る必要はないですが、申し訳ないという気持ちは伝えられた方が快く聞いてくれるはずです。
間違っても「幸せオーラ全開」で妊娠報告はしないようにしましょうね!
どうしても言いづらい場合は「一身上の都合」で
パートを辞める言い訳に妊娠したからと言ってよいかどうか、どうしても判断がつかない場合は「一身上の都合で」で押し通してしまうのもアリです!
家と職場が離れていて上司や同僚に二度と会うこともないのであれば、多少の嘘も方便です。
そもそも退職理由を詳しく言う必要はないので、「一身上の都合で」として退職することは問題ありませんよ!
ただし退職の手続きなどであれこれきかれているうちに、嘘がバレてしまうことも考えられるので注意しましょうね
パート退職後に失業保険を受け取る予定がある場合、妊娠・出産・育児で働けない期間(最長4年間)は受給期間を延長することができます。
「一身上の都合で」退職した場合でも、ハローワークで母子手帳を提示して退職日より初診日が前であることを証明できれば、妊娠が理由での退職という扱いで延長申請ができるのでご安心くださいね。
CHECK!
- 退職を伝えて気まずくなるのが嫌だ…
- 会社がなかなか認めてくれない…
- 引き止められても言い返す気力もない…
そんな時は退職代行を使うのもありだと思います。
私は退職代行でパートを辞めました!
依頼すれば早ければ即日退職できますし、もう2度と会社へ行くことも嫌な上司と顔を合わす必要もありません。
パートだからこそ2万円以下と安く利用できる退職代行もあるので、もう限界でパートに行きたくない…と悩むなら考えてみてもいいと思います。
妊娠を理由に退職するのは特別なことではありません
妊娠したら、体とお腹の中の赤ちゃんのことを一番に考えるのは当然のことです。
出産するギリギリまで仕事を続ける人もいますが、妊娠を機に退職する人も大勢います。
会社や上司も、妊娠を理由にパートが辞めていったことは何度もあったはず。
妊娠報告した時の対応は会社や上司によって異なりますし、嫌な思いをしてしまうこともあるかもしれません。
でも妊娠を理由に退職するのは特別なことではないので、正々堂々としていていいんですよ!
パートを辞める言い訳に妊娠を使っていいのかどうか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
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