一睡もできなかった時の寝不足や不眠症は、仕事を休む理由になるのか気になりますよね。
結論から言うと、睡眠がとれていないまま働くとトラブルの元になるので休んで大丈夫です。
ちゃんと寝ていないと集中力が持たずミスを連発しそう…
この記事では、寝不足の状態で出勤するとどうなるのかや、不眠症で休む時の注意点をお伝えします。
また不眠症の原因と、眠れない日が続く場合の対処法も紹介していますよ。
「一睡もできなかった日は休んでいい?」と悩む人や、仕事を休む理由に不眠症と伝えていいのか迷っている人は参考にしてくださいね。
一睡もできなかった時仕事を休むのはあり?
前日に一睡もできなかった場合、仕事を休んでいいのか悩みますよね。
体的には休みたいけど、病気ではないしなんだか後ろめたくて結局出勤してしまう人が多いのでは。
けれど理由はどうであれ休んだ方がいいですよ。
ここでは、眠れなかった日に休むべき理由を紹介します。
体の事を考えて休むのが一番
一睡もできなかった時は、仕事を休むのが1番です。
特に「頭痛」や「めまい」など体調不良が出ているなら、迷わず休むべき。
無理して出社しても仕事に集中できないし、ミスも増えてしまいますよ。
自分にとっても周りの人にとっても休んだ方が良いかも。
起きてすぐに体調の変化はなくても、会社に着いた途端に気分が悪くなったり、眠くなったりする可能性もあります。
特に以下のような仕事に就いている人は、体調に変化がなくても休んだ方が良いですね。
- 車の運転がある仕事
- 機械を操作する仕事
- 細かい作業がある仕事
車や機械を操作する仕事は、一瞬の気のゆるみが事故に繋がります。
細かい作業をする仕事も集中力が持たないため、作業が遅くなったりミスが増えるので休んだ方が良いですよ。
もちろん眠れなかった日に毎回休んでいては『休み癖』がついて危険なのですが、たまの欠勤なら気にする必要はなし。
休んだ1日で体調をしっかりと回復させて、次の出勤時にいつも通り仕事をこなせば問題はありません。
職場のことは気にせず、自分の体を優先させてくださいね。
眠れなかった理由が自分の不摂生なら、解決策を考えましょうね。
午後から出社する手もある
どうしても休めない仕事がある時や罪悪感を感じて休みにくい時は、午前休を取って午後から出社する手もありますよ。
数時間でも睡眠をとって出勤すれば、体や脳も少しは休まります。
午前休を取る時は就業時間前に上司に電話して、午後の就業時間前に出社します。
午前休を取る時の電話例文
おはようございます、山本です。
本日出勤なのですが、頭痛がひどいので午前中様子をみさせてください。
午後からは出社できると思います。
急で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
頭痛じゃなくても腹痛や腰痛でもなんでも大丈夫です。
午後から出社するのなら職場の人からの評価もそこまで下がらないし、丸1日や休みにくいという人にはおすすめの方法ですよ。
もちろん午前頑張って出勤して午後から半休を取る方法もありますが、午前休よりハードルが高いかも。
というのも途中で帰るのは言い出しにくし、体調不良のアピールもしつつ働くのも難しいですよね。
午後休の方が時間はたっぷりあるけど、言い出しづらい…
午前に急ぎの用事がない限り午後休より、午前休んでから出社する方がおすすめですよ。
体調や仕事の進捗状況を考えて、1日休むのか半休を取るのか決めてくださいね。
一睡もできなかった時に仕事を休むべき理由
一睡もできなかった時は仕事を休むべきですが、罪悪感を感じてしまう人も多いはず。
睡眠不足で休むのはちょっと後ろめたさを感じちゃうよね
ここでは眠れなかった時に、無理をするとどうなるのか紹介しますね。
無理すると体調が悪くなる
一睡もできなかった時に無理すると、会社で体調が悪くなってしまうかもしれません。
というのも、人間は睡眠をとることで脳や体を休ませて、疲労回復をしています。
その他にも、免疫機能の増加や記憶の固定をしているとも言われているんですよね。
いかに睡眠が大切なことなのか分かりますよね。
つまり一睡もしていない状態で出勤するのは、徹夜してそのまま働くのと同じこと。
若い頃なら平気でも、年齢を重ねるとどれほどキツイか想像できますよね。
- 満員電車で気分が悪くなる
- 走るとすぐに息切れする
- 人ごみで風邪を貰いやすい
など、体が万全じゃない状態で外に出ると、体調不良になりやすいです。
特に満員電車など人ごみは気分が悪くなったり、風邪を貰う可能性が高いので要注意。
無理は禁物ですね。
一睡もできなかった日に無理して働くと体調を崩す可能性が高いので、できれば会社は休んで体を休ませるようにしましょう。
仕事のミスが増える
一睡もできなかった日に無理して働くと、仕事のパフォーマンス低下に繋がります。
睡魔が襲ってくると集中力がなくなるし、注意力散漫になってしまうので危険。
具体的に言えば、こんなことが起こります。
- 仕事が遅くなる
- 数字を間違えたり細かいミスが増える
- 聞きまちがいが増える
- 新しいことが覚えられない
- 間違いに気づけない
- 怪我をしてしまう
寝ていないと単純に仕事が遅くなるし、周りの人に迷惑をかけてしまいます。
またいつもなら間違えないようなミスをしたり、間違えたこと自体に気づけないなんて可能性もあるから怖いですよね。
間違いに気づけないと後々のトラブルに繋がります。
また眠い時に説明されたことや教えられたことは大体頭に入っていないので、後々自分が困ることになりますよ。
特に集中力が切れてしまうのが、昼食後。
お腹がいっぱいになると眠くなりやすいし、ただでさえ睡眠が足りていないので睡魔に負けてしまう危険性もありますよね。
居眠りすると職場仲間や上司からの評価も下がるし、良いことは何一つありません。
睡魔だけはコントロールできないから、どうしようもないしね。
『仕事のミスをしてしまう』『居眠りしてしまう』可能性が高いので、一睡もできなかった時はなるべく休んでくださいね。
職場仲間に迷惑がかかる
居眠りしてしまったり、細かいミスをすると同僚や先輩に迷惑がかかります。
「休むと迷惑がかかる」と思いがちですが、実は出勤した方が迷惑をかけてしまうかも。
前項で紹介したような「聞きまちがい」や「数字などの細かいミス」は、もはや自分だけの問題ではありません。
取引先やお客さんを巻き込むようなトラブルは、会社の信用にも関わります。
自分が出勤していない時にミスが発覚したら、それこそ迷惑をかけてしまう…
また仕事だけではなく、睡眠不足は人間関係も壊してしまうので要注意ですよ。
睡眠不足だとイライラしたり、余裕がなくなったりするので人間関係にひびが入ることも考えられます。
同僚や先輩に冷たい態度をとってしまったり、普段は言わないキツイ言い方をしないように注意が必要です。
人間関係が崩れるのは一瞬だもんね。
睡眠は、人間にとって必要不可欠な3大欲求の一つ。
理性だけでコントロールするのは難しいので、やはり大事を取って休んだ方が良いです。
『仕事のミス』は取り戻せるかもしれませんが、人間関係は取り戻すことは難しいですよ。
余計なトラブルを抱え込まないためにも、一睡もできなかった時は仕事を休みましょう。
不眠症で仕事を休む時の理由と注意点
一睡もできなかった日や、不眠症が続いて休みたい時、上司になんと伝えたら良いのでしょうか。
一睡もできなくて…なんて言いづらいなぁ。
ここでは、上司に休みを伝える時の言い方や注意点を紹介します。
欠勤理由は体調不良でOK
一睡もできなかった朝に休む時は「体調不良で休みます」で大丈夫。
「寝れなくて」「不眠症で」というと、不信感を持たれるかもしれないので辞めておきましょう。
なぜなら『眠れない』というのは経験がない人からすれば、理解できないこと。
どちらかというと「夜更かし」「生活リズムの乱れ」などマイナスの印象を持たれやすく、分かって貰えないことが多いんですよね。
電話口で全部を説明するのは難しいしね。
上司に言いやすい体調不良は、
- 風邪をひいてしまった
- 腹痛がひどくてトイレから出られない
- 頭痛がひどく薬を飲んでも良くならない
- 腰痛がひどい
など、次の日出勤しても違和感のない症状がベストです。
頭痛や腹痛なら1日で回復しても自然だし、不審に思われることもありません。
一睡もできなかった時は、症状の軽い体調不良を理由に休んでくださいね。
直接上司に電話する
寝不足で休む時は先輩や同僚に言うのではなく、直接上司に伝えましょう。
電話口に出た人や、仲の良い同僚に言って終わらせたい気持ちも分かりますが、上司に直接言う事が大切なんです。
上司に伝えるべき理由は4つあります。
- 社会人のマナーだから
- 上司からの評価を下げないため
- 仕事の引継ぎをしてもらうため
- 社内全体に伝えてもらうため
「社会人としてのマナーだから」「上司からの評価が下がるから」というのが一つ。
先輩や同僚から上司に休みが伝わると、単純に評価が下がりそうですよね。
また仕事の引継ぎの面から言うと、上司に伝えた方がメリットが大きいです。
というのも、休む事を上司に伝えないと仕事の引継ぎも個人でしないといけなくなるから。
自分の仕事を誰かに頼むのってハードルが高い…
個人間で仕事の割り振りを行うとトラブルのもとになるし、必ず自分の仕事を優先してくれるとも限りません。
仕事の引継ぎを誰かに頼んでもらうためにも、休む時は上司に伝えましょう。
ちなみに上司に伝える時、お互い気持ちよく電話を切るポイントは『申し訳なさそうにする』こと。
急に仕事を休む時は「急で申し訳ないのですが…」と、ちゃんと謝りましょう。
声色もだけど、ちゃんと言葉にすることが大切。
また次出勤した時に「昨日はお休みいただきありがとうございました。おかげで体調も良くなりました」と一言声をかければ印象も良くなりますよ。
無断欠勤は絶対にしない
絶対にしてほしくないのは、無断欠勤すること。
「寝不足で休みます」と言いにくいからと言って、連絡をしないで休むのは絶対にやめましょう。
無断欠勤は今まで培った信用も、仕事の実績もすべて失ってしまうと言っても過言ではありません。
その位連絡は大切ってこと。
欠勤理由は体調不良だと嘘をついて大丈夫なので、必ず連絡してくださいね。
また「連絡しづらい」と思っている人は「休む=悪いこと」と思っている人が多いんですよね。
けれど有給が設けられているように、働く人にも休息は必要です。
休むこと=悪いことではないので、深く考えすぎず休みましょう。
不眠症になる理由と対処法
一睡もできなかった日が一日だけならまだしも、眠れない日が何日も続く場合、そのまま放置しておくのは危険です。
不眠症は放っておくとうつになります。
ここでは、不眠症になる原因とうつになる前にするべき対策を紹介します。
不眠症はストレスが原因
ストレスが原因と言われている『不眠症』ですが、症状は様々。
例えば、以下ような場合も不眠症です。
- なかなか寝付けない
- 夜中に何度も目を覚ます
- 早朝に目が覚めて、もう1度眠りにつくのが難しい
どれも辛いですよね。
なぜこういった不眠症がストレスから引き起こされるのかというと、神経が関係しています。
実は、人間は交感神経と副交感神経の2種類の神経のバランスによって保たれているんですよね。
昼間働いている時は『交感神経』、夜リラックスしている時は『副交感神経』が活発になるのが普通。
けれどストレスが溜まると、体が緊張状態になり夜も『交感神経』が活発化してしまうんです。
体が常に緊張状態なんですね。
不眠症を解決するためには、ストレスをなくすことが鍵になります。
例えば、以下のような悩みを抱えていないでしょうか。
- 家庭の悩み
- 子育ての悩み
- 夫婦の悩み
- 職場の人間関係の悩み
- 仕事内容の悩み
家庭内の悩みは複雑だしなかなか解決は難しいですが、会社の悩みは「退職」することで解決できる場合があります。
お金の悩みもカバーしつつ退職する方法は後ほど紹介していますので、そちらを参考にしてくださいね。
不眠が続くとうつになる
実は不眠症はうつ病を引き起こす原因の一つであり、密接な関係にあると言われています。
最初も書いた通り、私たちは寝ることで「脳や体を休ませる」「疲労回復」「免疫機能の増加」「記憶の固定」をしているんですよね。
眠れない日が続くことは、何日も徹夜で生活しているのと一緒。
徹夜状態で仕事を続けていると、正確な判断ができなくなり仕事のミスも増えてしまいます。
そうなるとストレスが溜まってうつ状態に…。
今不眠症に悩んでいる人は、すでにうつの兆候がでているかもしれませんよ。
例えば、以下の症状は出ていないでしょうか。
- 体がだるい・疲れやすい
- 食欲がない
- 胃の不快感・便秘下痢
- 1日中気分が落ち込む
- 飲酒量が増える
もし不眠症と上記の症状に悩んでいるなら、一度通院して診てもらった方がいいかも。
「眠れないだけで大げさな…」と思うかもしれませんが、うつ病は完治するまで時間がかかるため早めの治療が大切なんです。
精神科や心療内科を受診しましょう。
何もなければそれで良いし、自分の状態を客観視するのも大切なこと。
不眠症で悩んでいる人はうつになる前に対処を、すでにうつ症状がある人は一度通院してくださいね。
休職制度を利用して休む
会社の人間関係や仕事内容がストレスの原因なら、休職制度の利用がおすすめです。
休職制度は「雇用関係を維持させたうえで、業務遂行の義務を免除する制度」のこと。
会社に籍を置いたまま休養できるので、また新しい仕事を探す手間がかかりません。
一度仕事から離れてしっかり休みたい時に良い制度ですね。
ただ休職制度を定めることは法律で決められていないため、どこの会社にもあるわけではないんですよね。
まずは就業規則で休職制度があるかどうかを確認の上、上司に相談する流れになります。
また、一般的に休職中に給料の支払いはないため注意が必要ですよ。
お金の心配もあり休職制度が利用できない人は、次に紹介する給付金の活用を参考にしてください。
給付金を貰って退職する
ストレスの原因を解消するには、休職制度を利用して休むのも1つの手です。
けれど休職制度は、以下のようなデメリットがあるのも事実なんですよね。
- ストレスの原因が会社の場合、根本的解決にならない
- 給与が出ない
会社の人間関係や仕事内容がストレス原因だった場合、休職して復帰してもまた同じ問題に悩まされることになります。
うつ病をぶり返す可能性もありますね。
それに「仕事をしないと収入がなくなるし、生活できない」という人がいるのも事実。
ただそれでは、ストレスを溜めながらずっと働き続けることになってしまいます。
「お金の心配はあるけど退職して休みたい」そんな人に知ってもらいたいのが、傷病手当です。
傷病手当は退職後もお金が振り込まれる給付金で、最長18ケ月・給与の約6割を貰いながら休養することができるんです。
しかも傷病手当を受け取った後、失業保険の申請もできるので、お金を貰いながら仕事探しもできますよ。
でも、傷病手当ってケガした人が貰う給付金だよね…
ほとんどの人が知らない事実なのですが、傷病手当は「メンタルの不調」でも申請することができます。
例えば、以下のような症状も対象になりますよ。
- 会社に行きたくない
- 上司に会いたくない
- 朝起きられない
- 疲れが取れない
上記を見てもらえば分かるように、不眠症で悩んでいる人ならほぼ当てはまるのではないでしょうか。
もちろん、誰でも貰えるわけではなく条件がありますが、そこまでハードルは高くありません。
条件が当てはまるなら、迷わず申請して休養するべきです。
ただ1つ注意が必要なのは、退職前しか申請できないということ。
退職してから「やっぱり申請したい」と思っても受け付けて貰えないので、要注意です。
お金を貰いながら不眠症を根本的に解決できるチャンスなので、気になる人は必ず退職前に条件を確認してくださいね。
傷病手当の詳しい条件や、手続き手順は別の記事にまとめています。
こちらも参考にしてください。
退職予定者必見!国の制度で最大28か月手当てが受けられる方法
一睡もできなかった日に仕事を休むのはあり。不眠が続くなら対処しよう
一睡もできなかった時や不眠症で辛い時、仕事を休むのはありです。
無理して出勤しても体調不良を起こしたり、仕事のミスが増えてしまうだけ。
自分も辛いし、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
また時々眠れない程度ならまだしも、寝れない日々が続いているなら要注意。
不眠症はうつを引き起こす原因になるし、すでに症状が出ている可能性もあります。
休職制度や傷病手当をうまく利用して、体を大切にしてくださいね。
「一睡もできなかった日に仕事を休むのはあり?」「不眠症が辛い」という人の参考になれば嬉しいです。
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