保育園に入園した後に転職して状況が変わった場合、保育園にそのまま通うことができるか気になりますよね。
正社員から転職してパートになったら?
パートを転職して勤務場所が変わったら?

せっかく入園した保育園、退園なんてしたくないよ~!
大丈夫です、パートを転職しても保育園はすぐに退園する必要はありませんよ。
この記事では様々な転職状況に応じて必要な手続きや、退園にならずに済む方法などをご紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
保育園に入園した後のパート転職はあり?

保育園に入園した後に転職をするのって、なんとなく保育園を騙しているような…そんな気持ちになっていませんか?
今の仕事をしているから保育園に入園できたと感じているのかもしれませんが、パートを転職しても「引き続き就業中」となるので退園になることはありません。
保育園に入園するための条件を満たしていればOK
同じ保育園に通い続けるためには、その保育園に入園するための条件を満たしていれば問題ありません。
細かい条件は自治体によって異なりますが、一般的な条件は以下の通りです。
- 就労:児童の保護者が、日常の家事以外の就労をしている場合(就労予定を含む)
- 母親の出産:母親が妊娠中、または出産後間もない場合
- 保護者の疾病等:保護者が病気や負傷、または心身に障がいがある場合
- 病人の看護等:家庭に、病気や負傷、または心身に障がいがある人がいるため、長期にわたって看護にあたる場合
- 災害:保護者が震災、風水害、そのほか災害の復旧にあたっている場合
- 就学:保護者が学校教育法に規定された学校に通学する、または職業訓練学校での職業訓練等を受けている場合
- 虐待・DV:家庭内で児童虐待がある場合、または配偶者からの暴力で子どもの保育を行うことが困難な場合
- 育児休業:下の子の育児休暇中の場合
- 求職:起業の準備を含む
保育園に入園した後の転職は「求職」条件に該当するので、そのまま同じ保育園に通園することができます。
ただし一定期間内に転職が決まり「就労証明書」を提出する必要があるので注意。
猶予期間も自治体によって異なりますが、3ヶ月間のところが多いです。

退職してから3ヶ月以内に新しい仕事を見つけて転職すればいいのね!
【重要】父親が転職する時も届け出が必要です!
育児のメインが母親だという家庭の場合、父親の転職は申請の必要がないのでは?と考えてしまいがちですが、父親が転職した場合にも届け出が必要です。
保育園の利用申し込み時に、父母両名の就労証明書を提出していますよね。
父親が転職した場合も就労先が変更したことを届け出る必要があるので覚えておきましょう。

転職したわけではないけど、就労証明書に書かれている会社名や会社の住所、電話番号が変わった場合も内容変更届が必要なのね。気をつけなくちゃ!
転職・退職したら市町村に必要な書類
転職・退職したら各自治体にその旨を申告しなければなりません。
提出が必要な書類は各自治体によって異なりますが、概ね下記のような書類になります。
- 内容変更届(勤務先変更、就業状態変更)
- 求職活動申請書(退職してこれから求職する場合)
提出期限を設けている自治体もあるので、転職・退職する場合は事前に確認しておくと良いですね。

転職手続きに追われてうっかり忘れてた!なんてことがないようにしなくちゃ!
保育園入園後のパートの転職活動で気をつけること

保育園に入園した後にパートの転職活動をすることは認められていますが、実際に転職活動する時に気をつけることがあります。
どんなことに気をつけなければならないのか確認してみましょう。
退職する前に次の仕事が決まっていることがベスト
そもそも論になってしまいますが、退職する前に次のパートや仕事が決まっていることが最もトラブルが少なく、同じ保育園に通い続けることができます。
各自治体の役場に内容変更届(勤務先変更、就業状態変更)を提出するだけで手続き完了です。
やむをえない理由ですぐに辞めなければならない、辞めたい場合を除いては、次の仕事を見つけてから退職するようにしましょう。
無職の場合は休職活動する期間が決まっている
退職した後無職になる場合は、各自治体に求職活動状況申立書といった求職活動中であることを証明する書類を提出しなければなりません。
提出する書類やフォーマットは各自治体で決められた書式を使います。
また求職活動中であることが認められて保育園に通い続けることができる期間は各自治体で決められていて、2ヶ月もしくは3ヶ月の期間内で次の仕事を見つける必要があります。

もし期間内に次のパートが見つからなかったら、退園になっちゃうの?!
求職活動期間内に次の仕事が決まらなかった場合、保育園は退園になってしまいます。
求職活動中は保育時間が短くなる
もうひとつ気をつけておかなければならないのは、求職活動中は保育期間が短くなるということです。
保育園には主にフルタイムの就労を想定した「保育標準時間」と、主にパートタイムの就労を想定した「保育短時間」という2つの保育時間の設定があります。
求職活動中は「保育短時間」にあたるため、保育利用が可能な時間は最大8時間になります。
例えば「保育標準時間」は保育利用可能時間が11時間と設定されているので、午前7時15分から午後6時15分まで預けることができますが、「保育短時間」は午前9時から午後5時までとなってしまうのです。

保育園への送迎にかかる時間や、通勤時間も考えると保育短時間だと時間が足りないこともあるかも…。
当然これは求職活動中の話なので、転職すれば保育標準時間の認定を受けなおすことが可能です。
ただし転職先がパートだった場合は保育短時間認定になってしまうので注意しましょう。
次のパートや仕事が決まらなくても退園にならずに済む方法

保育園に入園した後に転職すること、求職活動すること自体は問題ないことはわかりましたが、なかなか次の仕事が見つからないこともありますよね。
そんな「次の仕事が決まらなくても退園にならずに済む方法」をご紹介します!
職業訓練へ通い勉強や資格取得を目指す
キャリアアップに必要な技能や資格を得るために学校に通いたい、と考える人もいるでしょう。
こうした親が転職する前に学校教育法に定める学校や職業訓練学校等に通う場合は、「保育の必要性」があるとみなされ、保育園の利用が認められます。
在学証明書等、学校に在籍していることが分かる資料を提出することによって、認定を受けることができますが、各自治体によって必要となる書類が異なるので事前に確認しておきましょう。

私の知人に、子育てをしながら看護師を目指して看護学校に通っていた人がいました。パパ・ママになっても将来の夢を叶えたい人を、応援してくれる制度はうれしいですね。
前職を活かした資格を取得するのも良いですし、まったく未経験の業界にチャレンジすることも資格をとることによって可能になりますよ。
子育て中の女性におススメの今注目されている資格は、「登録販売者」「介護職員初任者研修」「医療事務」などがあります。
こちらの記事ではその他のおススメ資格についてもご紹介してしますので、興味のある方は参考にしてくださいね。
おばさんでも取れる資格10選!本当に役立つおすすめ資格をご紹介

短期アルバイトやパートでつなぐ
なかなか良い仕事が見つからない、でももう退園期限になってしまう!といったピンチの方にオススメなのは、短期アルバイトや短期パートです。
近所のコンビニやファミレスなど、なんでも大丈夫。
アルバイトで求職活動にあてることができる時間は限られてしまうかもしれませんが、退園の危機はまぬがれることができます。
次の仕事までのつなぎと割り切って考えて、負担の少ない仕事も検討してみてください。
とりあえず仕事に慣れるために、お試しで単発で働きたいな…って思う人も多いはず。
そんな人におすすめなのが、こちらのシェアフル。

たった1日や空いた時間だけ働けるので、主婦にも人気のサービスです。
働ける日や場所を登録しておけば自動でお仕事を紹介してくれるので、気に入った仕事に申し込めば後は当日現地へ行くだけ。
データ入力などの事務作業から工場での軽作業、また在宅でできるアンケートなどの仕事もあるので、おこづかい稼ぎにもピッタリです!
在宅ワークをする
実は在宅ワークや内職でも就労証明書を提出することによって、保育園の利用が可能となります。
就労証明書には色んなフォーマットがありますが、「就労形態」に「内職」「業務委託」や「その他」が選べるようになっているものがほとんどです。
就労時間を記載する必要がありますが、自分で書いてしまってOK!
会社と業務委託して在宅ワークをする場合はその会社に書いてもらえるか相談してみましょう。

役場で就労時間や働いていることを証明できるものを求められた場合のために、収入や実績がわかるメールのやり取りの画面コピーなどを用意しておくと良いですよ!
自営業になる
自営業というのはいわゆる個人事業主のこと。
税務署に「開業届」を提出して事業の開始を申請すれば、個人事業主として独立したことになります。

そしてこの開業届は就労証明書になるんです!
開業届を出すというととても難しいことのように感じるかもしれませんが、例えばすでに自分で作ったハンドメイド品をネットショップで販売している場合も開業届を出すことができるんですよ。
開業届を提出するのに特に資格はいりませんし、手数料もかかりません。
ただし開業届を出す際は、注意も必要です。
- 開業届を提出すると、失業給付金の受給資格がなくなる
- 健康保健の扶養から抜ける可能性がある
失業給付金は「就職したいという意思と能力」があり、「仕事を探しているけど就職先が見つからない」人のための手当。
でも開業届けを出すということは、失業中ではなくなるということなんですね。
もし失業保険を受給するのであれば、どの時点で開業届を出せばいいかハローワークで確認しましょう。
また健康保険の扶養については、扶養に入っている健康保険組合の条件によります。
こちらも開業届を出すか決める前に確認してくださいね。
保育園入園後の転職はしても問題ありません!
保育園入園後に保護者の就労状況が変化することはありえることなので、手続きさえしっかり行えば同じ保育園に通い続けることはできます。

ただし退職後に転職活動を始める場合は、求職活動期間に期限があるので気をつけましょう。
また求職活動中や、パートでも短時間勤務に転職した場合は、「保育短時間」となることも覚えておいてください。
期限内にどうしても仕事が見つからなくても、短期アルバイトでつないでいくことも可能です。
保育園入園後に転職しても退職しても、すぐ退園にはなりませんし、退園にならない方法もあります。
安心してあなたに合った、よりよい仕事を見つけてくださいね!
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