退職する時、ギリギリまで周りに言うか言わないかで悩む人も多いはず。
そしてできれば「当日まで言わないで辞めたい…」そんな人もいるのではないでしょうか。
誰にも気づかれずこっそりと辞めたいな…
けれど実際のところ、本当にぎりぎりまで言わなくて平気なのか、ちょっと不安になってしまいますよね。
このページでは退職をいつ伝えるべきなのか、最終日まで言いたくない場合はどうすべきか紹介しています。
またギリギリまで黙っておくメリット・デメリットや、注意点もまとめていますよ。
「退職したいけどギリギリまで言いたくない」「当日まで言わないってあり?」と悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
退職をギリギリまで言わないってあり?
退職する時「ギリギリまで周りに知られたくない…」という人も、多いですよね。
退職することが早くから周りに知られると「引き止められる」「辞める理由を聞かれる」など、色々と面倒くさいことが起こりがち。
けれど実際は当日まで誰にも言わずに辞めることは、不可能に近いんです。
上司に言わないと辞められない…。
ここでは、退職をギリギリまで言わないでおける期間を紹介していきますね。
就業規則/契約書を確認
まず働いている会社によって、退職の意思を伝えなければいけない時期は変わってきます。
自分の会社の場合いつ伝えるべきかは、【就業規則】か【雇用契約書】を確認すること。
どちらかを確認すれば【退職の場合1か月前に申し出ること】などの、記載があるはずです。
期間の設定がある場合それに従った方が円満に辞められるし、従わない場合は退職日を引き延ばしにされてしまうかも。
引継ぎや求人の日数を考えて設定されいるため、従った方が良いですね。
逆に言えば就業規則や雇用契約書に記載のある期日を守っていれば、引き止められる可能性も低くなりますよ。
就業規則は従業員が確認できるようにファイリングされていることが多く、契約書は入社時にもらっているはずです。
退職する前にどちらかを、確認してみてくださいね。
契約期間がないパートやアルバイトは2週間前
実は法律上では、希望退職日の2週間前に伝えたら辞められる人もいます。
それは【契約期間の定められていない人】です。
契約期間が決まっていない人は、退職日から2週間前に伝えれば辞めることができますよ。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用元:e-Gov法令検索(民法第627条)
3か月更新や半年毎に更新があるような場合は、これにはあてはまりません。
自分の雇用期間の有無が分からない場合は、入社時にもらった雇用契約書を確認しましょう。
もし雇用契約期間が設定されている場合は、【2021年3月1日~2021年6月30日】など期間が記載されているはず。
万が一雇用契約書がなくて契約期間の有無が確認できない場合は、最低1か月前に言えば大丈夫。
大体の会社が退職の1か月前に伝えることとなっているはずなので、トラブルになることは少ないです。
上司には早めに、同僚にはギリギリでもOK
退職を伝える時期は就業規則や契約書を確認するように書きましたが、やはり退職日当日まで誰にも話さずに退職する事は難しいんですよね。
退職の手続きや引継ぎも考えると現実的ではないかな…
やはり正社員でもパートでも、誰かが1人でも急に抜けてしまうと業務が滞ってしまいます。
そのため先ほど書いたように、1か月前には退職を伝えておくべき。
けれど1つ言いたいのは、全員に伝える必要はないってこと。
退職1か月前に伝えるのは、上司と自分が辞めたら迷惑がかかる人だけで大丈夫ですよ。
その他の業務で関りのない人には、退職前日や当日に言ってもOK!
ただ業務で関りのある同僚や先輩に伝えないといけない場合、その人から退職の噂が広まってしまう可能性はあります。
絶対に周りにバレたくないのであれば、次に紹介する「当日まで言わずに辞める方法」を参考にしてくださいね。
退職を当日まで言いたくない場合は…
前章でも書いたように上司や業務で直接関わりある人に、退職当日まで黙っておくことは不可能です。
けれど「人手不足だから絶対引き止められる」「精神的に限界だからギリギリまで言いたくない」なんて場合もありますよね。
結論から言うと退職当日ギリギリまで黙って辞めたいなら、退職代行を使うのが1番です。
退職代行は退職を代わりに伝えてくれるサービスですが、自分で上司に伝える必要もないし依頼した当日から出社する必要もありません。
そのため、
- 引き止められない
- 退職の理由を根掘り葉掘り聞かれない
- 気まずい思いをしなくて良い
など沢山のメリットがあります。
実は私も退職代行を使ってパートを辞めた経験がありますが、誰にも退職を悟られずにスーッと消えるように辞めることができました。
嘘みたいにスピーディでしたよ!
もちろん誰にも言わずに辞めるので迷惑がかかるし、退職代行会社に頼むためお金もかかります。
けれど退職をギリギリまで言いたくない人って、なにかそれなりの理由がありますよね。
私は退職代行を使って辞めて本当に良かったと思っているので、悩んでいる人は手段の1つとして覚えておいてください。
私が退職代行を使った経緯や、退職代行との実際のやり取りをまとめています。
気になる人はこちらも読んでくださいね。
退職をギリギリまで言わないメリット
退職を限界まで言わないと、どんな良いことがあるのでしょうか。
ここでは、退職をギリギリまで黙っておくメリットを紹介していきますね。
気まずい期間が短くなる
退職をギリギリまで言わないと、残って働き続ける人と気まずい期間が短くなります。
やっぱり退職することを周りに知られて、みんながみんな優しく送り出してくれるとは限らないんですよね。
例えば人手不足の職場だとどんな事情があったとしても、「こんな時期に辞めるなんて」と態度が冷たくなる人も出てきます。
誰かが辞めると自分の負担が重くなるため気持ちも分かりますが、冷たい視線を向けられるとキツイですよね。
引き止めを断って辞めるとなると、気まずさが倍増しそう。
退職日までの日数が長ければ長いほどしんどいため、ギリギリまで言わないことで気まずい期間が短くなりますよ。
周りから詮索されにくい
退職をギリギリまで言わないことで、周りから詮索されにくくなります。
早めに退職を知られてしまうと、どうしても興味本位で色々聞いてくる人もいるんですよね。
例えば「次の会社は決まっているの?」「退職後は何をするの?」など、昼休憩や帰り道での話題はそればかりになりそう。
ポジティブな退職理由なら良いけど、人間関係などトラブルが原因なら嫌だな…
私も早い段階で退職を知られた時は、話題がなくなれば「退職後の予定」や「転職先」を聞かれて気まずい思いをしました。
聞いて何も思わない人の方が多いかもしれませんが、自分が話すことで退職したい人を増やすかもしれないし嫉妬心から嫌な噂が流れる可能性もあります。
ギリギリまで黙っておくことでそれらを回避できるなら、なるべく黙っておきたいですよね。
引き止められない
早い段階で退職が周りに知られると、引き止められる可能性が出てきます。
これは上司からも同僚からもどちらもなのですが、退職まで日があると「もしかすると気が変わるのでは?」と期待をもたせてしまうんですよね。
特に人間関係や仕事内容、シフト関係で退職したいとなると上司から「ここを改善するから考えなおせない?」など打診がある可能性も高いです。
改善案を出されて断るのはストレスを感じそう…
また先輩や同僚から「いなくなると寂しい」「もうちょっと一緒に頑張ろう」などと、言われると心も痛みますよね。
退職をギリギリまで言わないことで、上司も引継ぎをどうするかなど次の事を考えないといけないため引き止められませんよ。
退職をギリギリまで言わないデメリット
ぎりぎりまで退職を言わないことはメリットも多いのですが、悪いこともあります。
続いては限界まで退職を言わなかったときのデメリットを紹介しますね。
迷惑がかかる
当然ながら退職の当日まで黙っていて、急に辞めると職場に迷惑がかかります。
一人が辞めるとその分他の人の負担が増えるし、求人を出して面接するまでにも時間がかかりますよね。
次の人が決まるまでは少人数で回すことに…
引継ぎもやらずに辞めると新しい人が来ても教育期間があるため、体制を整えるまでに何カ月もかかるかも。
また自分だけが知らない業務やパソコンのキーワードなどがある場合、業務が滞ってしまうなど迷惑がかかる可能性もあります。
しかもそういう場合は、辞めた後も会社から連絡が来て気まずい思いをするかもしれないんですよね。
そういった問題を避けるためにも、引き継ぎ書など作成しておいて迷惑をかけないようにしておきましょう。
信頼関係がなくなる
もし退職の1か月前に上司や業務の関りがある人だけに伝えて、他の人には当日明かした場合信頼関係がなくなるかもしれません。
業務で関りがなくても仲良くしている同僚や先輩からしたら、いきなり退職を聞かされてショックですよね。
「自分には言ってくれなかった」「もっと早くに知りたかった」などの気持ちから、今まで築いてきた関係が壊れてしまいそう。
それは退職代行を使って即日で辞めた場合も同じですね。
申し訳ない気持ちはありますが、これはすでに退職日当日の話。
明日には出勤しなくなる身なので、退職後もう付き合いはなくなるだろうな…と思う人であれば気にしなくても良いのかも。
少し悲しい言い方ですが結局は仕事繋がりで仲良くしていた人って、辞めてしまえば疎遠になる人も多いんですよね。
もし仕事を辞めても繋がっていたい人がいるなら、辞めてから個別に「実はこういう理由で言えなくて…」と連絡してもいいと思いますよ。
同業界やママ友の間で悪い評判が広まる
もしギリギリまで退職を言わないで辞めて周りに迷惑をかけた場合、悪い噂が広がる可能性もあります。
同じ業界に転職するつもりなら、特に注意が必要です。
例えば迷惑をかけられた同僚や先輩が取引先やつながりのある会社の人に、あなたの愚痴を言ってたら悪い噂が広がりかねませんよね。
業界で横のつながりが深い場合や、狭い業界なら気を付けておいた方が良いのかも。
また、子供の学校つながりの同僚などがいた場合も、ママ友の間で悪い噂を流されると辛いです。
もちろん全然関係のない業界に転職する場合や、今後も関係がある人が職場にいない場合には関係のない話。
けれど当てはまる人は、気を付けておいてくださいね。
退職をギリギリまで言わない時の注意点
退職することをギリギリまで言わないなら、気をつけておいた方がいい注意点をお伝えしますね。
トラブルを回避するためにも、覚えておいてくださいね。
同僚などにこっそり伝えない
退職することを、会社の社員全員に早めから伝える必要はありません。
けれど業務に関係がなくても、普段から仲良くしている同僚や先輩に隠し通すのって辛いですよね。
罪悪感からこっそり言ってしまう人も多いのですが、この行動は要注意です。
裏切った感じがあるため、ついつい言いたくなる気持ちもわかります。
なぜならこっそり同僚に伝えると、その人から社内に噂が広まってしまう可能性もあるから。
口止めをしていても何かの拍子で態度に出してしまったり、2人で話している所を聞かれるかもしれません。
そのため当日ギリギリまで隠しておきたいなら、こっそり伝えずに黙っておくほうが良いですね。
辞めてから個別に「早めに伝えられなくてごめん」と連絡すれば、きっと分かってもらえるはずですよ。
引継ぎ書は作成しておく
退職をぎりぎりまで言わない場合でも当日まで隠しておく場合でも、どちらも引き継ぎ書は用意しておいた方が良いです。
なぜならもし自分しか知りえない業務や情報があった場合は、辞めた後に連絡が来る場合があるから。
退職後に会社から電話があるって嫌ですよね。
誰が見ても分かるような引き継ぎ書を作っておけば、万が一引き止められた時も断る口実にもなります。
会社としては自分が辞めた後も業務がスムーズにいけば問題ないわけですから、そういった保険にも使えるわけです。
引き継ぎ書を作る際の注意点としては、
- 誰が見ても分かるものを作る
- 書類や電子ファイルの保存場所を書いておく
- IDやパスワードも記載しておく
- マニュアルがあること自体を周知しておく
特にマニュアルを作ったことが周りに知られていないと意味がないため、上司や業務に関係のある人には伝えておいてくださいね。
自分の退職をスムーズにするためにも、引き継ぎ書は作っておきましょう。
持ち物は少しずつ持ち帰っておく
これは特に当日まで黙っておく場合ですが、会社に置いている持ち物は少しずつ持ち帰っておく方が良いです。
もう辞めるからと言ってある日いきなり紙袋にいっぱいの私物を持って帰ったら、さすがに突っ込まれそうですよね。
同様にロッカー周りやデスクの上など急に整理整頓しだしても怪しまれるため、普段からいらない書類はシュレッダーしておくなど綺麗にしておくようにしましょう。
立つ鳥跡を濁さず!
退職代行を使って即日退職した場合は、残った私物は会社に送ってもらうことになります。
もしかしたら入れてくれないかもしれないですし、絶対に返してほしい大事なものは職場には置いておかない方が良いですよ。
感謝の気持ちをしっかり伝える
もしギリギリまで黙っていた同僚や先輩がいる場合は、最終日に感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。
上司や業務に関りがある人には早めに伝えて、関係ない人には当日に伝えることになった場合少なからず相手の人は驚くはずです。
仲が良かった人は「自分には言ってくれなかった」と、ショックを受けてしまうかもしれません。
ずっと黙っていたとしても感謝の気持ちは伝わるはずです。
そこで何も言わずに去ってしまうとその人との関係は終わってしまうし、業務で直接関係がなかったとしてもお世話になったのであれば感謝は伝えるべき。
終わりよければすべてよしではないですが、最後にしっかり誠意を見せれば相手にはしっかり伝わるものです。
余裕があればお菓子やメッセージを添えておけば、悪い印象で終わることなく気持ちよく退職できるはずですよ。
退職時のお菓子の選び方や、実際に私が買ったことのあるお菓子を紹介した記事もあります。
こちらも読んでくださいね。
パートを辞める時にお菓子やお礼の品は必要?手頃なおすすめ菓子折りも紹介!
退職をギリギリまで言わないで良いかは相手次第。即日辞めたいなら退職代行を
退職する時早めに言うと引き止められるかもしれないし、ギリギリまで言わないでいたいですよね。
ですがやはり上司にも、直接業務に関係のある同僚にも伝えずに辞めることは現実的に厳しいです。
全員に早めに伝える必要はないですが、最低限の人には1か月前には伝えるのが良いですよ。
少人数だけに教えて、後は退職日当日でもOK!
もし退職当日まで誰にも言わずに、スッと辞めたいのであれば退職代行がおすすめ。
会社に迷惑がかかるしお金もかかりますが、自分で退職を伝えず会社にも行かずに辞めることができます。
誰にも言わずに辞めたいと悩んでいるのは、少なからず理由があるはずですよね。
退職を伝えた後の1か月が苦痛で精神的に限界なら、第3者に伝えてもらって辞めるのも大いにあり。
「退職したいけどギリギリまで言いたくない」「当日まで言わないってあり?」と悩んでいる人は参考にしてくださいね。
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